液体石けんだったら、溶け残りもなく使いやすいのでは、と考えがちですが、粉石けん同様、アルカリ剤なしでは洗濯に不向きです。
液体石けんは、食器洗い、手洗い、ボデイケア、シャンプーなどには大変使いやすいが、ほとんどが石けん分だけで、また3分の2が水だから、使用量が非常に多くなり、洗濯用の主剤として使うにはムダが多すぎる。
無添加の液体石けんは、アルカリ剤がないため洗う力が弱く、石けんカスが衣類に残留したり、洗濯槽がカビだらけになりやすい。
「くらしのサイエンス『講演会 洗濯機のカビから暮らしを考える』濱田信夫 2003年※」(pdf 6.39MB)には、洗濯槽のカビについて、「液体石けんの場合、カビ汚染が非常に多く、合成洗剤や粉石けんの4~5倍」と報告されている。
どうしても液体石けんで洗いたい、という場合は必ず、通常の洗濯には炭酸ソーダ、ウールや絹ものにはセスキ炭酸ソーダを先に入れ、洗濯液をアルカリにしてから液体石けんを使うこと。
過炭酸ナトリウムでもよいがもったいない。
重曹しかない、という場合は重曹を65℃以上のお湯で溶かして炭酸ソーダにしてから使えばよい。
油汚れのひどい食器を洗うときも、セスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダの水溶液をスプレーして油を石けんに変えてやると、石けんを使う量を減らすことができ、食器もスッキリ洗える。
※講演会の内容は最近までネット上で閲覧することができましたが、現在は古いということで閲覧することができません。
講演された浜田信夫氏(現・大阪市立自然史博物館 外来研究員)に、古いどころか、現在でも十分に通用する貴重な情報なので使わせて頂けるようお願いをしたところ、当サイトへの掲載を快くご承諾くださいました。
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